湊佳苗湊かなえ
作家
簡介
子供の時から空想好きで、小中學校の図書室で江戸川亂歩や赤川次郎の作品に親しんだ。
武庫川女子大學卒業後アパレルメーカーに就職し、青年海外協力隊隊員としてトンガに2年間赴いた後、淡路島の高校で家庭科の非常勤講師となる。結婚後「形に殘せるものに挑戦したい」と創作を始めた。晝は主婦業をこなし、朝晩は執筆に勵む。
2007年、「聖職者」が第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。そして「聖職者」から続く連作集『告白』が2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は共に史上初。本人はこの時のインタビューで、5年後に目指す姿として「まず、作家であり続ける。そして『告白』が代表作でないようにしたい」と話している。2010年に松たか子主演で映畫化され、これが2010年度の日本映畫興行収入成績で第7位(38.5億円)を記録。書籍の売上も累計300萬部を超える空前の大ベストセラーとなり、作者の名とともに"イヤミス(読んだ後に嫌な気分になるミステリー)"というジャンルを世に広めた。
緻密な構成の支えとして、徹底した登場人物の性格付けを心がけており、「履歴が決まれば人物が動いてくれる」として執筆前にはどんな脇役でも履歴書を作っている。