近藤光
簡介
徳島県出身のアニメーションプロデューサーで、アニメーション製作會社ufotable代表取締役及びアニメまつり実行委員會會長、NPO法人マチ★アソビ代表である。逢瀬 祭(おうせ まつり)のペンネームでufotableが製作するアニメの腳本、絵コンテに関わることもある。徳島県徳島市で年に2回行われるアニメやゲームなどのエンターテインメントが集うイベント「マチ★アソビ」の総合プロデューサー。
東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)やその子會社であるテレコム・アニメーションフィルム(以下、テレコム)で『スパイダーマン』や『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』等で製作進行を務めた。テレコム退社後は映像コンテンツ會社のステップ映像を経て2000年10月に內田勤らと共に獨立しufotableの設立に參加し同社の代表取締役に就任した。
ufotableは、近藤が「自身が25歳だったらいたいと思う會社を作りたい」とスタッフを集め友人の住む北池袋の古いマンションの四畳半部分に作業機を2台持ち込み、アニメーションの製作を開始したことが始まり[1][2]。社名の由來は、実在する傢俱である「UFOテーブル」からとったもの。近藤がこの傢俱を気に入り、北歐で個人的に所有していた人物から譲り受けた。社名には、「やりたいことを人に伝えていこう」という気持ちが込められている[3][4]。
2006年からは、ufotable Cafeを本社1階にオープン。これは近藤がufotableを設立した當初から製作者とファンとの交流の場となるギャラリーカフェを経営したいと考えており、またスタッフの士気の向上、食生活の改善のためにカフェを設立したと語っている[5]。その後も新宿區、徳島市、名古屋市、北九州市にカフェやダイニングをオープン。さらに徳島市に映畫館「ufotable CINEMA」を建設するなどアニメーション製作以外の経営にも取り組む。
自身の出身地である徳島県への地域協力を積極的に行い、2009年に徳島市內にスタジオを開設。それ以降は徳島市の観光協會から阿波踴りのPRポスター製作を打診されたり、自衛隊徳島地方協力本部の隊員募集のポスター[6]の製作、徳島県が行う「とくしまデジタルコンテンツプロジェクト」にて小學生~高校生を対象に「デジタルクリエイター養成塾」を開催し[7]、製作さられた作品を「マチ★アソビ」にて公開するなど、県や市などの行政と連攜した仕事を多く請けている。
2009年より、アニメやゲームなどのエンターテインメントが集うイベント「マチ★アソビ」を徳島市で開催。総合プロデューサーとして全體の企畫製作を擔う。このイベントは、「マチをアソビつくす」ことをテーマとしており、大都市や他の地方都市ではできない徳島の地理・魅力を活用した企畫が実施されている。 特定のコンテンツに偏重せず、毎回多様な業界人が參加しているのも特徴で、所謂アニメツーリズムの中でも珍しいイベントである。マチとは徳島駅周辺を現す県民ローカルワードであり、會場は駐車場やライブ會場のハンデがありながらもあえて眉山山頂や新町川周辺に設定されている。これは近藤の「昔のようにマチに人々があふれるにぎわいをとりもどせたら」という思いが込められている[8]
2012年5月14日、マチ★アソビを円滑に開催し、徳島の新たなにぎわいと地域文化の創造、地域経済の活性化に寄與することを目的とする『NPO法人マチ★アソビ』[9]を設立。代表に就任する。
2014年には、「マチ★アソビ」における功績により、第50回徳島新聞賞において、徳島への功績が著しい県內外の個人に贈られる特別賞を受賞した。